優しい雑音

そうか。

課題の作業をしててふと思ったのですが


うちの鉢尾の鉢屋くんにとっての雷蔵さんは、

生まれたてのときに顔を見て刷り込みされた雛の様に 雷蔵さんに全幅の信頼を寄せていて
(もちろん高学年になるまでに何度もぶつかったと思うんです)

大好きでいるのが当たり前な、厚意を向けるのが当たり前の存在 だと思ってるんですね


それに比べて勘ちゃんは パッと出のよく分からない存在で(16年目の、笑)

昔からずっとそこにいた様な安心感もあるし、よく読めない狸のような一面も持っていて

どうすれば良いのか分からない存在

他の八左エ門や兵助みたいに好意を向けて、一歩近寄りたいけれど
それにしては間合いが掴めない存在

呼び名も一人だけ名字で、かと思えば委員会も一緒で普通に悪ふざけもするし昼寝したり、ダラダラしたりもしてくれる。

嫌われているわけじゃない、と思う。


じゃあ、この掴めない距離はなんだ？私は表面上も人付き合いが不得手ではないはずなのに、

ってもやもやする鉢屋くん。

そんな鉢屋くんを見て、

もっと俺のことで悩んでよ。悩んで、悩んで、俺が枠線の外で焦れてきた16年分の想いを報いてよ、

ってあざとく、けれど焦がれる勘ちゃん。


鉢←←←←←←尾から始まるけれど、

16年分の頑張りを見せて、悩ませて悩ませて焦らさせて、

傍目には鉢→→→→→→→尾に持っていく勘ちゃん。

どんどん勘ちゃんに惹かれていく鉢屋くん。


そんな、初めからずっと片想いしてる勘ちゃんと、片想いを自覚して、らしくなくもだもだしちゃう、恋しちゃう鉢屋くんが見たいんです。



これが、世間の鉢雷や鉢尾にはない、私だけのお互いに好き合う鉢尾じゃないかなぁ。



ちなみにこの後は、仕掛けたはいいけど、取り繕うのがうまくなった鉢屋くんに仕掛ける隙を失って、
どこで引っ込みつけるか分からなくなって途方に暮れる勘ちゃんとか見たいなぁ。笑



狐と狸のせめぎ愛、どちらが先に折れるのかな？